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社会保険労務士試験の勉強法 − 社労士勉強法(その1)

「暗記」ではなく「理解」重視

社会保険労務士試験では、法律の条文や規定がそのまま聞かれることは少なく、いろいろな角度から問われます。テキストや過去問を丸暗記しよう、という勉強法では、ちょっと違う角度から聞かれたり、ひねった聞かれ方をすると対応できません。

保険料の計算など、法令の内容をきちんと理解したうえで応用しないと解答できない問題も多く出されます。暗記はもちろん不可欠ですが、あくまで「理解したうえで覚える」ことが必要になります。

社会保険労務士の勉強では、とにかく暗記しようという姿勢ではなくて、法律の条文や規定を、自分の仕事や生活に当てはめて、具体的なイメージを持ちながら取り組むと良いと思います。また、何のためにその規定があるのか?という法律の目的、背景を常に意識することが大事です。そうすると、難解な法令も理解しやすく、結果的には暗記も早く進むのではないでしょうか。

完璧を目指さない

社会保険労務士試験は、科目別の基準点が設定されているため、苦手科目を作らず、まんべんなく得点できる力をつけることが合格への近道です。

試験で出る科目は手続に関する法律が多く、とても難解です。しかし、最初のうちは、多少分からないことがあってもこだわりすぎず、どんどんテキストや問題をまわしていくことです。1つの科目を完璧に仕上げてから次の科目、ではなく、全体を少しずつ底上げするような意識で勉強すると、限られた勉強期間をバランスよく全科目にあてられると思います。

特に、初学者の方は、いきなり細かい部分に入り込むと間違いなく勉強時間が足りなくなります。まずはテキストの重要項目、頻出項目を中心に勉強しましょう。

「完璧を目指さない」勉強は、本試験の時間配分にもつながってきます。択一式は全科目を1コマ210分でまとめて解くことになるので、科目ごとの時間配分が重要になります。

かりに本番の試験で、最初の労働基準法の問題が難しくて時間をかけすぎてしまい、最後の社会保険一般で時間切れになったら、たとえ他の科目が満点でも、足切りにひっかかって不合格となってしまいます。

社労士試験では完璧主義は捨て去りましょう。